この世はいつでもディストピア

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一部の教育ママに感じる闇と、不幸の再生産

こんにちは、カラマゾフです。今は二月の半ばで、ちょうど受験シーズンですね。

 

受験といえば、何かと業の深いテーマだったりします。年端のいかない子供にひたすら勉強をさせ、遊びも何もかも我慢をするイメージです。

 

とはいっても、高校受験や大学受験ほどになると、受験生自身も「この受験勉強で自分の人生が大きく変わる」ということを理解していて、能動的に勉強するのが結構当たり前です。

 

しかし、小学生に関してはそうではないでしょう。勉強が将来どのような形で役に立つのかわからないまま、勉強に没頭することになります。いや、正確にいうと「没頭させられる」と言ったところでしょうか。

 

両親の金銭的援助と、塾の伝統的なノウハウの元、一部の小学生は勉強に没頭します。そんな小学生と切っても切れないのが「教育ママ」です。

 

「教育ママ」は、子供の将来を願って、わが子に勉強を仕込みます。しかし、そんな「教育ママ」の一部には、どうしようもない「闇」を感じてしまう人もいるのです。端的に言うと、「自分が勉強が苦手だったから、子供にどう勉強を教えればいいのかわからない」タイプの教育ママです。

 

今回は、そんな教育ママの闇について書いてみます。

 

 

「自分が勉強で苦労したから、子供は徹底的に勉強させる」タイプの教育ママ

教育ママがわが子に勉強をさせる大きな理由に、「わが子に華々しいエリート人生を歩んでほしい」というのがあるでしょう。しかし、その動機の裏には、さまざまな事情があります。

 

例えば、教育ママ自身が有名私大卒などのエリートだった場合、「自分と同じような人生を歩んでほしい」というのが根底にあります。

 

一方で「自分は学生時代勉強でつまずいて苦労したから、わが子には同じ苦労をしてほしくない。小学生の早い段階のうちから勉強をさせれば、将来苦労することはないだろう」という考え方の教育ママも存在します。

 

そして、そのタイプの「自分は勉強で苦労したから、子供は徹底的に勉強させる」タイプの教育ママに、ある種の「闇の深さ」を感じてしまうことがあるのです。

 

彼女たちは、わが子に学力を仕込むために必死です。自分が味わってきた悔しさや苦労を子供に背負わせたくないためです。その思い入れはすさまじいものがあります。しかし、ある致命的な問題があるのです。

 

そのようなタイプの教育ママは、勉強の方法を知らないことが多いのです。自分が勉強で苦労したり、まともに勉強をしたことがなかったために、「効率的な勉強法」を知らないのです。

 

「効率的な勉強がわからない」ために、「非効率な勉強」をさせてしまう

「自分は勉強で苦労したから、わが子には徹底的に勉強させる」タイプの教育ママは、鬼気迫る勢いでわが子に勉強をさせます。しかし、彼女たち自身は勉強が苦手だったり、勉強をまともにしてこなかったタイプの人たちです。当然、「効率的な勉強法」が何なのかがわかっていません。

 

そのため、「わかりやすい方法」に飛びつくことになります。「字を徹底的に綺麗に書かせる」「ひたすら書き取りをさせる」「究極に整理された綺麗なノートを取らせる」などです。

 

これらの勉強法は非効率極まりないのですが、「勉強している感じ」はとても出やすい勉強法です。効率的な勉強方法がわかっていない彼女たちは、わが子にこのような「わかりやすいが、極めて非効率な勉強法」を押しつけがちなのです。

 

また、「勉強の方法がわかっていない」ことの弊害は、タイムマネジメントの面でも出てきます。

 

勉強を本気でやったことのある人ならわかると思いますが、人間の集中力には限界があります。その限界を超えて勉強に励むと、効率が落ちるどころか、やる気がそがれたり、心身がつかれはてたりしてしまい、勉強の効率に大きな悪影響を及ぼします。

 

しかし、「勉強の方法がわかっていないタイプの教育ママ」は、とにかく時間をかければかけるほど成果が出ると勘違いしています。そのため、わが子に集中力の限界を超える勉強時間を課すことになるのです。

 

そうなると子供は、非効率な勉強法で、無理な長時間を机にかじりつかされることになります。勉強の成果が出るはずはありません。成績は伸びないどころか落ちていきます。

 

成績が落ちたことで、教育ママは焦ります。そして、「もっと勉強させれば、もっと時間をかければ、わが子の成績は伸びるだろう」という発想になり、わが子に更に非効率で長時間の勉強を強いることになります。完全に悪循環です。

 

こうして、母子は悪循環のドツボにはまっていくことになります。

 

このタイプの悲劇は連鎖しかねない

この手の悲劇の恐ろしいところは、世代を超えて悲劇の再生産がされかねないことです。

 

「効率的な勉強法を知らない教育ママ」の下で育った子供は、当然学業成績が振るうことはありません。せいぜい地元の自称進学校から中堅私立大学にいければいい方でしょう。そして、その子供は、「自分は勉強が苦手だったから、人生で苦労した」という鬱屈した思いを抱えることになります。

 

そして、そのような子供が結婚し、わが子を持つ順番になると、「自分は勉強ができないために苦労したから、わが子には徹底的に勉強をさせて、自分とは違う輝かしい人生を送ってもらおう」と、考えるようになってしまいかねないのです。

 

しかし、そこでなされる勉強法は非効率なものになってしまいます。なぜなら、「効率的な勉強方法」を知らないためです。こうして、孫の代まで「勉強ができなかったための歪み」がリレーされていくことになります。

 

実際に、私の周囲でもそのような連鎖の中で苦しんでいるのだろうなという人は何人かいました。

 

そんな悲劇がこれ以上生まれないことを願っています。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。カラマゾフでした。

 

教育の効果: メタ分析による学力に影響を与える要因の効果の可視化

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