心頭滅却すれど火は熱し

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ヤンキーが掃除するのは「お祭り騒ぎ」の一環じゃないのかって話

こんにちは、カラマゾフです。

 

この記事を書いているのは2019年の1月の終わりですが、二週間ほど前に成人式があったところです。そして成人式で毎年恒例の話題があります。「ヤンキー」です。

 

ド派手な衣装に身を包み、いかにも「俺ら悪いっスヨ!」といったメンチを切り、ある意味で成人式の主役といえる彼らは、毎年TVやネットニュースで取り上げられます。

 

そして、彼らヤンキーが取り上げられると必ずと言っていいほど、ある光景が写真に収められ、拡散されます。「掃除をするヤンキー」の姿です。

matome.naver.jp

 

古い記事ですが、リンクを貼っておきます。

 

「ヤンキーが掃除をしたところで、彼らが悪行を重ねてきた事実は消えない」というのは真理ですが、今回は別の視点から、彼らが「掃除をする」という事について考えてみたいと思います。

 

ヤンキーは盛り上がることで、団結や絆を深めている

ヤンキーの生態を知るうえで、最も重要なことがあります。それは、彼らヤンキーは、「集団で盛り上がること、つまりお祭り騒ぎ」が大好きだという事です。

 

彼らは単純にお祭り騒ぎを楽しんでいますが、その盛り上がる過程において互いの連帯を確認しあっています。一体感の中に自分を浸して、「俺ら最強だぜ!!」という自信に酔いしれているのです。

 

人は群れると、自分たちが強いと思える生き物です。そして、群れで行動すれば、もっと自分たちが強いと思うことができます。ヤンキーが盛り上がっているのは、その錯覚を手に入れるためという側面もあるでしょう。

 

彼らはお祭り騒ぎの中で、自信に浸り、互いに友情と連帯を確かめ、団結を深めるのです。そのため、「盛り上がること・お祭り騒ぎ」は、彼らにとっては非常に重要な儀式であり、生きがいともいえるのです。

 

「ヤンキーは団結力が凄い」というのは、何度も「お祭り騒ぎ」をすることによって、互いに絆を深めあっているからです。

 

絆を深めることで、お祭り騒ぎをより盛り上げることができ、それによって更に絆を深め、また新たなお祭り騒ぎへ向けて絆を深める事ができます。その好循環の中にいるヤンキーたちは、当然強力な団結力を発揮するのです。

 

成人式の後の掃除も「お祭り騒ぎ」の一環じゃないのか

そんな、「お祭り騒ぎ」で互いの絆を深めあっているヤンキーですが、成人式は彼らにとって一生に一度の一大イベントです。

 

中学や高校卒業後に離れ離れになった友人達と再会し、晴れ着に袖を通し、華やかだった学生時代の思い出に再び浸れる、またとないイベントなのです。そのため、ヤンキーたちが成人式にかける熱量はすさまじいものがあります。

 

成人式は彼らにとって凄まじく重要なイベントであり、お祭りなのです。

 

そして、成人式の後に掃除をするヤンキーを見て、私はある感想を抱きました。「このヤンキーたちは、成人式というお祭り騒ぎをより盛り上げるために、掃除に励んでいるのだろう」と思ったのです。

 

もちろん、一つのイベントをより良いものにするため、街の美化に努める彼らの姿は美しです。しかし、掃除に一心不乱に励む彼らの団結をみて、私は「恐怖」を覚えたのです。

 

その「団結力」を、できることなら凶器に変えないでくれと思ったのです。

 

掃除をしているヤンキーの「連帯感」と、陰キャを集団で虐めるときの「連帯感」

学生時代、ヤンキーにとってのお祭り騒ぎはいくつか種類があります。体育祭や文化祭で盛り上がる、集団でバイクを乗り回す、などです。そんなお祭り騒ぎの中でも、手軽で面白いお祭り騒ぎに、「陰キャを集団で虐める」というのがあります。

 

具体的なことは書きませんが、ヤンキーたちがいじめられっ子を集団で虐めるとき、彼らはお祭り騒ぎに浸っています。そのため、その光景を間近で見たり、自分が被害者になりかねなかった陰キャからすると、ヤンキーのお祭り騒ぎは、恐怖の対象でしかないのです。

 

そして、高校卒業後に陰キャは、「ヤンキーのお祭り騒ぎ」から解放され、安心安全な世界でぬくぬくと過ごせるようになります。そんな平和を満喫している陰キャにとって、成人式でヤンキーたちが見せる「盛り上がりと連帯感」は、昔の恐ろしい記憶を呼び覚ますトリガーとなるのです。

 

そして、「成人式後、一心不乱に掃除に励むヤンキー」を見た時も、陰キャは苦い記憶を呼び覚まされます。真面目ぶったヤンキーほどタチが恐ろしい生き物はありません。なまじっか大義名分を手にしているため、「正義の鉄槌」といった感じで陰キャを徹底的にシめてくるのですから。

 

一心不乱に掃除に励むヤンキーたちの連帯感を目にした陰キャは、「その連帯感を凶器に変えて、俺たち陰キャを攻撃しないでくれ」と一瞬考えてしまうのです。その「牙」をこっちに向けないでくれと思ってしまうのです。

 

だからこそ、成人式の後に掃除に励むヤンキーたちをみた陰キャは、複雑な感情に取り巻かれるのです。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。カラマゾフでした。

 

ヤンキー人類学-突破者たちの「アート」と表現

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