この世はいつでもディストピア

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「教師になる人とか、やる気があるか、ドMだよねww」という会話

こんにちは、カラマゾフです。

 

世間では「教師の人手不足」が問題になっています。ブラックな職場事情や、採用を絞ってきたことで、教師のなり手が少なくなってきているのが原因と言われています。

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しかし、多くの人は、教師という職業に一度は憧れた事があるでしょう。学校で子供たちと触れ合う中で、教員と生徒のどちらも成長していく姿は美しいものです。それに、教師は子供にとって最も身近な職業であり、その分子供にとっての憧れの職業になりやすい仕事です。

 

私は現在大学生ですが、中学生や高校生の頃は、教師になりたいなと、なんとなく夢想していた時期がありました。

 

しかし、私は高校生のころ、教師という職業には絶対にならないと決めました。そして、その理由は教師の過酷な労働環境、雇用環境をまざまざと見たうえで決めたことでした。

 

今回はそのことについて書いていきます。一応申し上げておくと、私は小中高の12年間を公立の学校で過ごしたので、ここでの話は公立の学校の教師が前提となります。

 

過酷な労働環境

教師の労働環境が過酷なのは良く知られている事実です。朝が早くて夜が遅いだけでなく、部活の指導や保護者の対応など、休日も仕事に駆り出されます。

 

実際に、私が通っていた高校のある先生は、「22時より前に家に帰れる日なんてそうそうないですよ。朝も七時台には学校に出ていますし、本当に忙しいです。でも最近はその忙しさが楽しくなってきましたね」という、ワーカホリック全開の自逆風自慢をしていました。

 

また、中学の頃の先生は、家庭の時間を持てていませんでした。土日を「部活の指導」に取られていたためです。その先生は生まれたばかりの子供がいましたが、なかなかその子と触れ合う時間は確保できていなかったようです。

 

そんな先生たちの激務を目の当たりにした生徒たちは、「教師はめちゃくちゃ忙しい仕事なんだな」という認識を持つようになります。

 

労働時間が長くとも、給料が充分ならば、教師という仕事に魅力を感じることもできます。しかし、どうやらそこまで給料がいいわけではないことも、生徒たちは敏感に感じ取っていました。

 

「教師、なかでも公立の教師は公務員である以上、安定はしているけど、仕事の量に見合った給料はもらえていないだろうな」という認識でした。

 

そんな過酷な労働環境を見せつけられた以上、教師という仕事を目指す気持ちは薄れてしまいます。

 

 

「非正規雇用」の闇を漂わせる教師と、えげつない採用倍率

また、労働時間が過酷なだけではありませんでした。雇用環境が過酷なこともひしひしと感じられました。私が中高生だったころは教員採用試験が異常に厳しく、何年間も「非正規雇用」の立場に甘んじている先生が何人もいたのです。

 

 

当時は「非正規雇用」というのが何なのか、はっきりとはわかっていませんでした。しかし、リーマンショックの後に大量解雇された「ハケン」と似たような立場の雇用形態というのはなんとなく理解していました。

 

実際に、中学の頃の30代の男性教員は妻子がいるのに何年間も非正規雇用で、30代も半ばに差し掛かるころにようやく正規雇用になることができていました。また、高校の頃の30代後半の女性教師は非正規で働き続けていました。

 

 私自身、教師の雇用システムに詳しいわけではないので、誤解している箇所があるかもしれません。しかし、「正規雇用」の先生になることが異常に難しいことは当時も理解していました。

 

教師になるための勉強を頑張って、「教員免許」を取得しても、「ハケン」と似たような立場で働き続けないといけない可能性があるというのは、教師という仕事を目指すうえで非常に大きなリスクに感じられました。

 

多感な10代の時期にそんな生々しい現実を見せつけられれば、教師という仕事に魅力を感じなくなるのは当然でしょう。

 

雇用環境も労働環境も最悪な「教師」になりたがるのは、よほどのやる気がある人かドMだけ

そういうわけで、中学高校の生徒たちは教師という仕事の厳しさを、まざまざと見せつけられます。

 

私は高校時代、受験勉強を控えて進路を考えていた時、友人とこんな会話を交わした記憶があります。「教師志望の同級生いるけど、あの人たちよほど教育へのやる気があるか、そうじゃなければドMなんだろうね」という会話です。

 

実際に、ある程度以上勉強ができる生徒にとって、「教師は割りに合わない仕事だから、教育大や教育学部に行くのはやめとこう」というのは一種の共通認識になっていました。

 

そこまでして「教師という修羅の道」を進むなら、経済学部や工学部に進んだ方が、将来的に「いい仕事」にありつける可能性は高いだろう、という認識でした。教師を目指す人は、よほど教育に情熱を持っている人か、ただのドMじゃないかといった空気でした。

 

また、最近は体罰が厳罰化され、教師は「煽りたてるクソガキ」に対してなにもできず、ただ耐えるだけです。モンスターペアレントも問題になっています。ただでさえ激務なのに、クソガキやモンスターペアレントからストレスをかけ続けられる教師という仕事を目指すのは、正気の沙汰とは思えませんでした。

 

「教師という仕事の闇」を見せつけられた生徒たちが、教師という仕事を目指さなくなるのはごく当然の帰結なのです。

 

そして、現に教育現場は人手不足に陥ることになりました。過酷な教育現場を見せつけられた子供たちは、余計に教師という仕事に魅力を感じなくなるでしょう。

 

教育現場は、今後も人手不足が深刻化していくと思います。

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。カラマゾフでした。

 

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