心頭滅却すれど火は熱し

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冬の曙

こんにちは、カラマゾフです。

 

春はあけぼの(夜明け)、とは枕草子の有名な冒頭です。そしてそれは夏は夜、秋は夕暮れ、冬はつとめて(早朝)と続いていきます。

 

しかし、私としては冬こそあけぼのを推したいのです。まあ、清少納言も冬はつとめて(早朝)だと言っていたので、大した違いはないのかもしれませんが。

 

まず、私は早起きというか、朝が苦手な夜型人間です。朝起きることはできるのですが、どうしても頭が動かずにぼーっとしてしまいます。

 

「朝は頭の中がすっきりしていて何事もはかどるから、皆、さあ、朝活をしよう!!」と宣う意識高い人にはどうにも嫌悪感を感じている人間です。人には固有のバイオリズムがあるのだから、何故わざわざ早起きを強要するのか本当に理解できません。

 

しかし、そんな朝大嫌い人間の私でも、朝日だけは大好きなのです。あの生命の躍動を告げるような光に包まれてただボケーっとしていたいのです。動かない頭をそのオレンジ色に浸らせて何も考えずに漂っていたいのです。

 

そんなふうに、朝が嫌いだが朝日は好きな私にとって天国のような季節が冬なのです。

 

少し寝坊しても、周囲は朝日に包まれています。これが夏だと、もう日は高く昇っていて乾いた日差しが強烈に照り付けています。

 

ゆっくりと起き上がってもまだ周囲は朝日に包まれているという事は、少し頑張れば朝日が昇る瞬間、つまりあけぼのに立ち会えるという事です。

 

冬の澄み渡った夜空がだんだんと紺色から青色、何とも言えない宝石のような不思議な紫色からオレンジ、赤、黄色が混ざった明るい色に変わる瞬間がリアルタイムで眺められるのです。

 

そしてその光が葉っぱを落とした裸の木々に反射したり、枯れた原っぱを優しくなでたり、川面から立つ水蒸気を透かしていたりする光景などを見ると、何とも言えない気分になります。

 

そして鮮やかな光に照らされた町がしっかりと、しかしゆっくりと一日を動き始める瞬間に立ち会うと一種のエモさを感じます。

 

早起きをして、冬のあけぼのを堪能するために散歩して、適当な自販機で温かい飲み物を買って手と胃袋を温めて、日が高くなった頃に家に戻って、ご飯を食べて布団に入ってぬくぬくと二度寝をする冬の休日が何とも好きなのです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。カラマゾフでした。

 

かもめが翔んだ日

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